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テロワールと地方

フランスのブドウはそのブドウが生産されるテロワールと切り離して考えられません。そしてフランスワインはその作り手の姿を自然に反映しているのです。ニースからボルドーまで、アルボワからコニャックまで、フランスの地方には生き生きした、陽気な、そしてグルマンな物語があり、ワインはその中で大きな役割をつとめているのです。 産地の呼称は信じられないほど豊富な品種を含むテロワールへの評判をつくりあげ、それぞれが選ばれた地域の中から、その個性を発揮するのに適している土壌を見つけ出しているのです。

ボン・ヴォヤージュ、素晴らしい発見をしてください!

INAOのホームページにAOPとIGPのリストがあります。 : http://www.inao.gouv.fr/public/home.php?pageFromIndex=produits/index.php~mnu=145 
「Type/Catégorie」メニューから« 4.1 Vins »
を選択してください。« AOP » か « IGP »を選択してください。

アルザス (Alsace)

この地方は一風変わっています。ヨーロッパの中心に位置し文化が交差しあい、言葉も文化もドイツと両立している中、ワインも例外ではありません。フランスで唯一、しかも長い間、ワインがブドウ品種の名前で売られています。パラドックスをもうひとつ。アルザスは人口密度の高い大商業地域なのですが、同時に美しい農業地域でもあり、もちろん、ブドウ栽培、ワイン醸造も盛んです。

ブドウは特に重要な地位を占めます:この地方ではアロマが豊かな銘酒が生産され、リースリングとゲヴェルツトラミネールがその代表です。

詳しくは : www.vinsalsace.com/

気候

アルザス地方は北欧のような地方だと思われていますが、夏には気温が30度を超え、フランスで最も降雨量が少ない地域のひとつであるにも関わらず、陽射しも並みではありません。この気候は、ヴォージュ山脈が丘陵のワイン畑を大西洋気圧変動から守っているためです。高地であるため雨は西側の斜面に降り、乾燥した空気は斜面を下りながら温度を上げていきます。アルザスのブドウ畑はちょうどそこにあり、朝、昼と太陽を浴びています。この好都合な天候が秋まで続くことも多く、ブドウの実のゆっくりした熟成を助け、そのアロマを保ちます。

テロワール

少なくとも500万年前、ヴォージュ山脈、黒い森の陥没によってアルザス平原は生まれました。ライン河岸の豊かな沖積土に恵まれた地帯です。アルザスのブドウ畑はその端に位置し、ヴォージュ断層に沿っています。そして、ひとつの畑には3つの主要なテロワールが共存しています:ひとつめは、最も標高が高くて急傾斜の畑は、花崗岩質で砂地質の、水はけのいい酸性の土壌。ふたつめは200mから300mの高さにある、水はけのいい石灰岩質または泥灰土の丘陵です。この土壌から最も素晴らしいグラン・クリュが生まれます。3つめのグループは砂利、砂、小石の沖積土丘からなります。

生活の美学

アルザスのブドウ畑は時を超越しているかのようです。アルザス平原を占め、3つの国に隣接している地方にも関わらず経済の慌ただしさからは遠くへだたっています。尖塔のある教会の周りに集まった赤い瓦屋根の小さな村々を、ブドウ畑が囲んでいます。真壁造りの家の窓を赤やピンクのゼラニウムが飾り、平穏な暮らしを印象づけます。まるで絵はがきのような光景です。きちんと整備されたブドウ畑はアルザス人が厳格を好むことを連想させますが、数えきれない数の美味なレストラン、ワイン・ハウスが、ここはやはりフランスだと思わせてくれます。歴史の結果であるこの二面性こそが、人々が愛するアルザスなのです。礼儀作法、もてなしの精神、そして最良のワイン作りに尽くすこと。ワイン畑を北から南へ横断する有名なワイン街道は、観光で大成功を博しました。

ボジョレー (Beaujolais)

ボジョレー地方はフランスの典型的な田舎の絵はがきのように見えるでしょう。輪郭のはっきりした丘が続き、森に覆われた切り立った頂へと続きます。東にはソーヌ平野への眺めが開け、地平線には雪のアルプス山脈とその最高峰モンブランが望めます。この美食の都リヨンに近いダイナミックな地方では、人々は彼らが言うように生き生きしています。北の厳しい気候と南の穏やかな気候の中間点にあるため、人々の気質も北部人のユーモアのセンスと、地中海型の落ち着きを合わせ持っています。しかしワインはといえば、断然、陽気なタイプなのです。

詳しくは : http://www.beaujolais.com/

気候

Moulin-à-Vent en été © D. Gillet - Inter Beaujolaisボジョレー地方は、乾燥して寒い冬と暑い夏の大陸性の気候に属します。東と南に面したブドウ畑の台地は湿った西風から守られ、夏は地中海性のように日当たりもいいです。ブドウ畑はローヌ渓谷に沿って伸びています。このとおり、気候は温暖で寒くなることはめったにありません。ガメイ種は温暖な気候のおかげで早く収穫することができ、そのためブドウの糖度も高まります。時おり台地にあるブドウ畑への日当りのよさは、ブドウの熟成に好都合なのです。

テロワール

Col de Truges à Chiroubles © D. Gillet - Inter Beaujolaisボジョレーには、かなり違ったふたつのタイプのテロワールが共存しています。南部では石灰質粘土の土壌からフルーティーな赤ワイン、ボジョレーとボジョレー・ヴィラージュが生まれます。この地方でもっとも広大なこの地帯は肥沃で丸みのある丘が続き、ブドウがよりよい日照を考えて配置されています。ボジョレー地方の北部では、10の村から10のクリュが主に頁岩と花崗岩の様々な土壌から作られ、色はピンク色かフルーリーやコート・ド・ブルイイに見られるような青です。ここではガメイ種は素晴らしく、より多様なアロマとタンニンの強いワインを生みます。北部のワインはより長く熟成させることができます。ボジョレーの10のクリュはこの地方全体の牽引力なのです。

生活の美学

Ballade autour du Château de Montmelas © D. Gillet - Inter Beaujolaisボジョレーの生活は無数の小さな農村風景のイメージです:やさしくて、もてなしもいい。ボジョレーの人々の性格はいたずらっぽく、ユーモアにあふれています。いつでもなにかのお祝いがあり、そこで料理の出番になります。リヨンの人々もよくブドウ畑にやってきます。リヨンのシンプルで風味豊かな料理に合うワインがここにあるからです。毎年11月の第3木曜日に解禁されるボジョレー・ヌーボーが生まれるのもここです。少しずつ世界を魅了している行事で、人々は新酒をこれ以上待ちきれないという様子です。辛抱強い人は10のクリュが復活祭に合わせ登場する4月を待って、ボジョレーの銘酒の複雑な味わいを楽しみます。

ボルドー (Bordeaux)

ボルドー地方はフランスで、人々の羨望をあつめる位置にあります:陸もあればジロンド川へのアクセスもあるこの都市と地方は南北にわたっています。昔から世界に開け、首都の佇まいを持つこの都市はヴェルサイユやアントワープを思わせ、大通りの建築群は地中海の村よりもパリを連想させます。しかし、ボルドーの気候や住人の生活スタイルは南の地方のものです。近場でサーフィンを楽しむことができ、暑い夏の砂浜は人々を自然の喜びに誘います。バスク地方とスペインに影響を受けた美味しい料理もあります。この北と南の完璧なバランスは、ブドウ畑やワインにもうかがえます。

詳しくは : www.bordeaux.com/fr

気候

北大西洋をノルウェーまで温める暖流、メキシコ湾流がなかったら、緯度の関係からボルドーはニューヨーク並みに寒い地帯になっているでしょう。実際は全く違います:夏と特に晩夏の暑さが、ブドウをよく熟させるのです。潮風をヨーロッパ最大の松林が食い止めながら、間近にある大西洋が暑い気候を和らげています。内陸に100km以上に渡るジロンド川の巨大な河口も気候を穏やかに保つ一因です。その穏やかさはワインにも表れています:陽光に満ちていますが、くどくも重くもない。バランスのいいワインなのです。

テロワール

ボルドーのテロワールはモザイクのように、主にふたつの土壌からなります。ジロンド川の左岸と河口沿いは150kmにおよぶ沖積土です。これは特別な土壌なのです:主に河川礫層、砂利、小石で、ピレネー山脈から600km以上も川によって運ばれてきたものです。この河川礫層が砂の上に水はけがよく暖かい台地を作り、ブドウ、とくにカベルネ種に最適な土壌です。その対岸側はより丸みと肉づきのよい大地で、石灰質粘土の丘陵と深い土壌は、メルロ種に最適です。このテロワールは多様で、堆積・沖積物、多くの石灰岩からなっています。

生活の美学

ボルドーはその気候のイメージ通り、北フランスと南フランスの中間の都市です。イギリスの支配下にあった中世から、冷静な気質と優雅さを持ち続けています。ハンザ同盟諸国やオランダとの交易でも、高い職業意識を持ち世界に開けた都市でした。ルイ14世時代からの伝統的で直線的な建築が、数多くの山部位黄色の石造りの城に見られます。しかしボルドーはラテン的な都市でもあります。食を愛する快活な気質は、スペインに接するアキテーヌ中の出身の人々の都市だからです。まちがいなく、パリよりもビルバオやトゥールーズに近い雰囲気の街です。

ブルゴーニュ (Bourgogne)

Village de la Côte de Beaune : porte d’entrée de la parcelle Bourgogne 地方は長い歴史の中で素晴らしい伝統を守っています。北海にまで統治が及んだブルボン王朝は、とりわけ中世のシトー会の修道士の力を借りて、街とブドウ栽培文化を作り上げました。ブドウ畑全体は陽光を最大限に浴びるように、日当りのいい丘陵にあります。何世紀にもわたって修道士が、次にはブドウ農家が、日当り、土壌、さらにその下層の土壌、最適のブドウ品種を考慮しながら、最良の畑の区画を辛抱強く調べ選び出してきました。Bourgogne では畑の区画がとりわけ重要で、「クリマ」(プルミエとグラン・クリュ呼称地区)、「リュー・ディ」(ヴィラージュとレジョナル呼称地区)と呼ばれています。

詳しくは : www.vins-bourgogne.fr

気候

Vignoble de la Côte de Beaune : Montagne des Cortons, parcelle Bourgogneは全く気候の違う地区からなります。東部のモルヴァンは大西洋側の低気圧がとどまるため、雨が多く寒い地域です。より西側のブドウ畑の丘陵は陽光に満ちた地域で、ブドウ畑は最高の日当りと風を考慮して配置されています。こうしてBourgogneは大陸性気候の恩恵を受け、高名なピノ・ノワールとシャルドネを生み出します。シャブリやマコネの最高のテロワールも開拓されました。南部は日照が最高の地区です。ブルゴーニュの丘陵は乾燥した北風「ビズ」から守られ、夏秋の陽光を受けて最高のピノ・ノワールとシャルドネ、そしてアリゴテやガメイが生まれます。

テロワール



生産地帯が長く伸びていることととりわけ地質の多様性から、Bourgogne には数多くの違ったテロワールがあります。それは「クリマ」と呼ばれ、ユネスコの世界遺産への登録を申請中です。Bourgogne のテロワールは大きく3つに分けられます。北部はシャブリ、オーセロワ地区で多くが堆積岩質です。中央の西側にはコート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、コート・シャロネーズ地区があり、細長く伸びた石灰岩質の傾斜地で、水の循環システムが独特です。

最後にマコネ地区がある南部の土壌は石灰質粘土で、遠い地中海の影響を受けています。これら様々なクリュやヴィラージュのブドウ畑によって、南から北に伸びる素晴らしいブルゴーニュのワイン畑が形成されています。

生活の美学

Dégustation en cave © BIVB / IBANEZ ABourgogne のワイン作りは、わたしたちがフランスワインの作り手に対して一般的に持っているイメージにあてはまります。土地と自然に耳を傾けながらワインを造る情熱的な職人の姿です。それは耕地面積が限られているため、ブドウ畑が低い石垣で細かく区画分けされていることに由来し、とても多くの小規模生産者が技術をもってワインを作っています。地域によっては共同のカーヴがありワインの質の向上に貢献しています。また、盛んな貿易によって世界中にワインの品質が知られています。農村文化も根付いていて、サン・ヴァンサンなどのワイン祭りでは酒蔵が人々に開放され、ワインの秘密や喜びを分かち合う機会となっています。

 
 

シャンパーニュ (Champagne)

Le vignoble champenois en hiver - Photo Philippe Maille ©Comité Champagne シャンパーニュ地方は寒冷な土地です。さらに数々の戦争の戦場となったこの地で、ブドウ栽培はひとつの賭けでした。しかし何世紀かの後、この石灰岩質の厳しい土壌でのブドウ栽培は実を結び、今や世界中でのお祝いごとや大切な機会に欠かせない、愛のシンボルになりました。

詳しくは: www.champagne.fr/

気候

Le vignoble champenois en été - Photo Michel Guillard ©Comité Champagne年間平均気温11度、シャンパーニュ地方はフランスでブドウが栽培される全地方の中で最も気候が厳しい土地です。それにも関わらず、世界的に有名なワインを生産しています。シャンパーニュ地方は大陸性と海洋性のふたつの気候の影響を受け、夏はブドウに適した陽光に恵まれ、降水量は一定していて、寒暖の差があまりありません。春でも霜がおりることが多く、夏は暑いですが短いので盛夏に収穫作業が行われるとは限りません。

テロワール

Sol de craie en Champagne - Photo Michel Guillard ©Comité Champagneシャンパーニュはシャンパーニュ呼称の区画でできたブドウだけから作られます。その区画は1927年法で厳格に範囲が定められた34,000ヘクタール、320のクリュです。その大部分は南か南東に向いた丘陵で、主にマルヌとオーブ、さらにエーヌ、オート・マルヌ、セーヌ・エ・マルヌの5つの県に渡ります。この地方の石灰質岩石は顆粒と方解石からなります。その高い透水性のために、最も乾燥した夏でも十分な水をブドウに供給することができます。このタイプの下層土壌は土地の水はけをよくし、ワインの味の面からもシャンパーニュのいくつかのワインに独特なミネラルを与えます。

生活の美学

Photo Zucchi ©Comité Champagneシャンパーニュのパラドックスは、お祝い事や誘惑、全てを忘れられる楽しいワインというイメージの一方で、自然が厳しい地方という面を持っていることです。ここでは常に天気を考慮しながら、厳格さと忍耐で、全世界のお祝い事のためのブドウを作り上げているのです。そして、土地と気候の厳しさの影には、この仕事を愛する何千もの女性と男性が働いているのです。彼らはどんなお祝い事でもシャンパーニュの栓を抜き、喜びを分かち合うのです。

 
 

シャラント (Charentes)

© BNIC / Stéphane CHARBEAUロワールとガロンヌの中間、ふたつの県にまたがるシャラント地方はコニャック生産で世界的に有名な地方です。ボルドー同様に海洋性気候ですが、ボルドーほど暑くはなく、コニャックの他にもピノ・デ・シャラントやヴァン・ド・ペイを生産しています。ラ・ロシェルは海に開けた美しい街と諸島からなり、昔から船乗りや古い町並みを愛する人たちに親しまれてきました。シャラントは日照に恵まれた微気候のおかげで、一年中温暖な気候で、素晴らしいワイン畑に出会えます。情熱的なブドウの作り手とエスカルゴが好きな人たちがいる、南仏はここから始まります。真のフランスの一片です。

詳しくは:

www.pineau.fr/

www.cognac.fr

気候

© BNIC / Stéphane CHARBEAUボルドーの北に位置するシャラントは、日照に大変恵まれています。この大西洋に面した地方はボルドーと同様、カリブ海からのメキシコ湾流の恩恵も受けています。この影響は特に夏に顕著で、ブドウ栽培、とりわけブドウの熟成にとって好都合です。冬でも温暖で霜の影響を受けることもない、この気候が主要品種であるユニ・ブラン種の生育と熟成が促進させます。

テロワール

© BNIC / Stéphane CHARBEAUここでも中生代が土壌の歴史にとって重要です。何千年にもわたる海からの堆積物が、多少の差はあれ純度が高く均質な石灰岩質の土壌を形成しました。この地方の中心部のプティット・シャンパーニュとグランド・シャンパーニュが石灰岩質の純度が最も高く、ここで最良のコニャックが時間をかけて作り上げられています。ボルドリのテロワールは主にケイ質粘土層で、より滑らかで、より早く熟成するオー・ド・ヴィが生産されています。ブドウ栽培地区の周囲では、石灰岩質または石灰質粘土の土壌から、コニャックとヴァン・ド・ペイ・ド・シャラントがともに作られています。

生活の美学

© BNIC / Stéphane CHARBEAUミステリー映画の国際フェステバルも開催されるコニャックの街はミステリーを愛しています、オー・ド・ヴィ熟成もミステリアスですし、その名を持ったオー・ド・ヴィもあります。魔法のような蒸留の前に、まず樽での長い熟成期間が必要です。穏やかなコニャックの街は世界に開かれ、世界中から買い手が駆けつけてきます。またシャラントは美術的にも豊かで、中世期、アラビア人からこの地を奪回した直後に建てられた、非常に独特なロマネスク様式の教会が数多くあります。巡礼路には当時のたくさんの遺跡が残っています。

コルシカ (Corse)

© CIV Corseその昔コルシカ島は「美の島」と呼ばれていました。正確には古代ギリシャ時代以来です。息をのむような美しい景色、鋭い山頂のいくつかは5月まで雪に覆われ、青緑色の海に真っ白な砂浜、岬の急勾配に集まった無数の小さな村々があります。コルシカは道を曲がるごとに新鮮な光景を見せてくれます。パリと同じくらい降水量が高いのに、地中海の中心にあるためブドウにとって理想的な条件が揃っていますが、このことがわかったのは最近のことです。コルシカがジェノヴァ条約によってフランス領になったのが1769年と日も浅く、人々の心にはコルシカのアイデンティティーが深く残っています。ワインもその一部をなしていて、大陸では珍しいニエルチオやスキアカレロのような品種のワインが「美の島」再発見へといざなってくれるでしょう。

詳しくは : www.vinsdecorse.com/

 

 



気候

© CIV Corse地中海の中心、フランスとイタリアの中間に位置するコルシカはたぐい稀な気候に恵まれています。年間の日照日は少なくとも沿岸部では300日以上、冬もとても温暖です。ここでは何の問題もなくブドウが成熟します。地中海の中心とはいえ夜は涼しく、夜の潮風が日中の太陽の熱を和らげます。その結果は酸味と滑らかさのバランスがいいワインにも明らかで、すべての沿岸部にブドウ栽培地があります。

テロワール

© Claude Cruellsコルシカのテロワールの総面積は10,000ヘクタールに満たず、島全体に点在していて、灌木地帯を開拓してブドウ栽培に成功したところです 。16世紀にジェノヴァ人によってもたらされたブドウですが、最良の土壌が確認されてから、特に1957年以降ワインの質が向上しました。レジオナル(地域名)のアペラシオンの他に2つの村名のAOPワインがあり、ワインの品質が向上したことを証明しています。最も広範囲に広がるのは花崗岩と頁岩で構成された色の濃いやせた土壌です。パトリモニオに近い北部と島の最南端は石灰岩の土壌です。

生活の美学

© CIV Corseコルシカの島国気質は明らかです。その生活のリズムは、島の美しさ、静かな村、そして小さな曲がりくねった道にあります。美しく、かつ厳しい自然の影響でコルシカの人々は本土の街の人々より、のんびりしています。島国気質のもうひとつの結果は、独特の料理です。栗の粉、ヤギやイノシシのサラミ、ブロッチウ(羊乳のチーズ)、贅沢なハチミツなど、地域の美味の数々は見逃せません。ワイン生産が盛んとなった1950年代以来、ワインが島の温かい歓迎の役割の一部を果たしています。

 
 

ジュラ (Jura)

ジュラのブドウ栽培は大変長い歴史があります。まだフランシュ-コンテと呼ばれる前のセクアニーの地とそのワインは、紀元前80年に書かれたガイウス・プリニウス・カエキリウス・セクンドゥスの自然史の本にも記述があります。その後、フランス革命から19世紀末までの間ブドウ畑は着実に発展しました。貴族か教会が所有し発展を見守った大部分のブドウ畑は、今日では評判を読んでいます。

現在、面積1900ヘクタール、泥灰土と粘土、石灰堆積のかなり複雑な土壌のブドウ畑が長い歴史を受け継ぎ、ワインを生み出しています。

詳しくは : http://www.jura-vins.com/

 

気候

Travail de taille en hiver - Château d’Arlay © CIVJジュラのブドウ畑はシャンパーニュ、アルザス、ブルゴーニュと並び、フランス北部のブドウ地帯に属します。半大陸性気候で、時には厳しい気候にもなります。年間平均気温は11度から13度、平均日照時間は1700から1900時間です。ジュラの夏は大抵の場合暑くて乾燥しています。ジュラではブドウ畑は南か南東に向いているため十分な日当りが得られ、「ビーズ・ノワール」と呼ばれる南東と北からの風から守られています。 春は特に雨が多く、平均降雨量はルベルモンで1150mmです。小さい面積にも関わらず、ブドウ畑はの地形の起伏と日照、高度によって微気候です。ですからブドウ品種も気候によって、早熟のプルサールやピノ、または熟成が遅いサヴァニンやトゥルソーがあります。

テロワール

Coucher de soleil sur les vignes de Pupillin © CIVJ - Xavier Servolle品質を探求する中で、ジュラの栽培者は早くから、ワインの質と場所の特徴の関係を知っていました。数値として分析可能なテロワールの(地質学的、土壌学的、気候的な)構成要素以上に、テロワールの中心である栽培者の存在がブドウ畑に良く表れていて、それが彼らのAOC取得の活動にも表れています。ブドウ畑の土壌はジュラ山脈の古い地層、または石灰岩質です。透過性で溶解性の砂粒はブドウ栽培に適していて、ジュラのブドウ品種には最適です。さらに、石灰質の大地を背にした丘陵はかなり複雑な土壌で、様々な頁岩(青、灰、赤、黒がライアス層の中間から上にかけて)、三畳紀層の粘土、石灰堆積が混ざり合っています。この頁岩群がバジョース階の絶壁の堆積、リアス層の粘土と結びつき、ジュラで最良のブドウ土壌を構成しています。

生活の美学

Moment convivial autour d’un crémant © CIVJ – Henrick MONNIER冬休みから美しく光り輝く秋まで、ジュラのブドウ畑は訪問者を迎えてくれます。稀に見る美しさのその風景は季節によってその姿を変えます。赤、白、ロゼ、そして有名なヴァン・ジョーヌ(黄ワイン)と多様なワインは、ジュラとサヴォワの美食とに欠かせない決め手です。あたたかい家がいつでもドアを開けて待っています、そしてその中心にあるのは料理なのです。

 

ラングドック (Languedoc)

40,000ヘクタールに19のアペラシオンが広がるラングドック地方では、それぞれのワインに個性があり、似かよったものはありません。古代から絶え間なく続くワイン作りは、地中海の賜物です。明るく温暖な冬も、暖かく乾燥した秋も、石灰質の地が与えるアロマも、潮を運ぶ風も、みな地中海から来るのです。ラングドックのブドウ畑は、人の手によって30年で変わりました。グルナッシュとムールヴェードル、シラーは新しいブドウ栽培地の看板スターになりました。品種ごとに異なる醸造法、品種のブレンドの技術、そして栽培法がラングドックのAOCワインに自然さを与え、しっかりと成熟したワインを生み出しています。

詳しくは : http://www.languedoc-wines.com

気候

フランス最南部のラングドック地方は、気候は主に地中海性です。夏はとても暑く乾燥していて、秋と春は、4月に朝霜がおりることがあっても温暖です。冬も日光が明るくて暖かく、気温が0度以下になることはめったにありません。降雨量も少なく(いくつかの村はフランスで最小降雨量の地区に入ります)トラモンタヌとよばれる風がしばしば吹き、ブドウを乾燥させ、病気予防に役立っています。しかし、地方の最南部では地中海性気候の特質が弱まり、特に可バルデスやマルペールでは大西洋性気候の特徴が見られます。そこでは気候が変化しやすく、大西洋と地中海、温暖さと厳しさが混じり合っています。

テロワール

ニーム、ベジエ、ナルボンヌ、ペルピニャン、カルカッソンヌの間では、テロワールはとても多様です。丸い川の石や砂岩、粘土、石灰岩、頁岩、粘土質の土地、砂地質の土壌、等々。これがラングドックのテロワールにそれぞれのアペラシオンの特徴を与える決め手なのです。この土壌の多様性から、無数のバリエーションのアロマを持つ多彩なワインが生まれ、時には同じアペラシオンの中でさえ違っています。一般には、堆積した砂と石灰岩の土壌は地域の海岸沿い、頁岩の土壌は山側にあります。

 










生活の美学

ラングドックはで何世紀にもまたがる文化と美食の一周旅行ができます・・・北から南へ、古代ローマ遺跡の残りカマルグとセヴェンヌの両地方の特色を持つニームから、素晴らしい歴史遺産と生活環境が結びついているモンペリエまで。次に27世紀にもわたる繁栄と反抗と虐殺の時代を経た歴史的な街ベジエへ、そして小ローマと称されるナルボンヌ、最後に中世ヨーロッパの最も重要な都市だったカルカッソンヌへと。歴史と混合した文化が豊かな土地です。スペインに隣接し、どこにでも地中海文化が見られることが、ラングドックを世界に開かれた地方にし、もてなし伝統を長い間培ってきたのです。

 
 

プロヴァンス (Provence)

アルルからニースまで、プロヴァンスは陽光のふりそそぐブドウ畑に囲まれた、海と山に恵まれた牧歌的な土地です。夏の大きなフェスティバルの時期でなくても、芸術、歴史、地理、文化が街角にあふれています。ラベンダー畑と世界最高の生産量を誇るロゼワインが有名ですが、あまり知られていない白や赤ワインもワイン通を喜ばせています。

詳しくは : http://www.vinsdeprovence.com/

気候

プロヴァンスは深い色の青空で知られ、ゴッホやセザンヌ、マティス、ピカソが滞在したのも偶然ではありません。しかし、年間150日も吹くミストラル(北東風)は、芸術に影響を与えただけではありません。ミストラルは空気を乾燥させ、ブドウを健康に保ち病気から守ります。そして雲を追い払い、フランスで記録的な年間3000時間の日照時間を実現します。しかし、この地中海の気候も場所によって違いがあります。内陸の特に標高の高い場所では、夜涼しくさわやかな気候です。沿岸部では太陽がさらに強く輝き、ムールヴェードルのようなブドウの品種の栽培に理想的です。

テロワール

ブドウ栽培地区は南アルプスから地中海まで、そしてマルセイユからイタリアまで伸び、その結果テロワールは多様です。地中海を見下ろす高台でも、街から離れたオー・ヴァールでも、細かく砕けた岩が、ワインに繊細な味と特徴を与えます。地域の西部、エクスやカシス、バンドールの方では、石灰石が多くなっています。一方、より西側では、アルプス山脈に最も近いため、頁岩、砂石の土壌です。それぞれの土壌の微小気候に基づき、地理条件に適応したブドウ品種が、多様な白、赤、ロゼワイン生産のためにブレンドされています。

生活の美学

プロヴァンスの生活はその美味しい料理のイメージ通り、開放的で光り輝いています。美しい風景のなか、太陽は一年中輝き、人々はしばしば屋外で、栗の木の下で過ごします。地中海側の街では、自然の中の散歩が楽しめ、無数の古い村が完全に保存されている後背地です。プロヴァンス料理は野菜、新鮮なハーブ、魚、オリーブオイルを基本に、南アルプスの子羊も使われ、北アフリカの影響も受けています。香りが豊かでスパイスを多用した料理とプロヴァンスのワインとの相性は完璧です。この料理文化は2600年以上の歴史を誇っています。

 

ルシヨン (Roussillon)

ルシヨンは1659年にフランスに併合された地方で、1790年にピレネーオリアンタル県になりました。ブドウの樹齢が千年を超える、神々に祝福された地です。海と山の間で、東は地中海に開けた階段状の丘陵は3つの山脈に接しています:北はコルビエール山脈、西はペイレエー山脈とカニグー山、そして南はアルベール山脈です。アグリ川とテト川、テック川の3つの川に囲まれた地域で、この川がブドウに驚くべき多様性を与えています。一定した品質への情熱で知られる地域です。ネアブラムシ虫害の危機を脱した頃、ルシヨンのブドウ栽培者は高貴な品種の栽培に取りかかりました。それはリヴザルト、バニュルス、コリウール、そしてコート・デュ・ルシヨンの AOP獲得に実を結びました。

詳しくは: http://www.vins-du-roussillon.com

気候

ルシヨン地方の気候の特徴は、夏は乾燥し、秋と初春に雨が多いことです。この地中海性気候の中、平均降雨量は年500から600mmで、特に秋が多いです。温暖な冬と暑い夏のおかげで、年平均日照時間は2531時間、平均気温は15度とフランスで最も高く、ルシヨンはブドウ栽培に適しています。7つの風が吹き(トラモンタヌ、カニグネン、スペインからの風、ルヴァン、ナルボネと北風)、土壌とブドウの水分の蒸発を促進します。そして暑い夏もブドウの熟成に好都合です。

テロワール

特徴としては、とても多様な地質構造と微気候のおかげで、それぞれの品種に合ったテロワールがあり、品種がその性質を発揮できます。

県北部のアグリ川流域に沿った地区では、ブドウ畑はブドウ栽培に最適な急斜面に作られています。モーリ村の周囲、黒片岩の泥灰土の土壌に、モーリのAOP(ドライとVDN(天然甘口ワイン))が位置します。

平野は主に、砂利、丸い小石、粘土質の砂地と赤粘土で構成されています。ルシヨン南部、ピレネー山脈が地中海に面する辺りに、バニュルス・コリウールのテロワールである片岩の台地が海まで続いています。

生活の美学

ルシヨンでは、季節は4つだけではないと言われています。さらに夏の続きと、秋や冬のただ中に不意に訪れる春があるのです。地中海的な生産物(ワイン、果物、野菜、桃)とピレネーの生産物(牧畜、農場でつくられる製品、ハム、ソーセージなどの豚肉加工品)がうまく調和し、デリケートな、または「農夫風」のカタロニア料理ができあがります。

カタロニア料理の特徴は、料理を完成させる生産物の多様さです。そして、甘味と塩味、酸味と甘みのコントラスト、ソフレジット・ソースやピカダなどの独特な料理技法にも表れています。人々は繊細なスイーツにも目がありません。

サヴォワ (Savoie)

© CIVSフランス、スイス、そしてイタリアからの影響が交差するところ、サヴォワ地方は長い間ブドウ栽培に身をささげてきました。日照が安定して、多様な栽培条件があるこの土地のワイン生産は、その起源はローマの領地だった時代にさかのぼります。ネアブラムシ虫害の危機の後も、他の地域同様、ブドウ畑は完全には壊滅しておらず、この地方の精神、喜びを分かち合うために働くこと、その優美さと繊細さで、生産者はブドウを生き返らせました。

詳しくは: http://www.vindesavoie.net

気候

© CIVS日照がブドウの熟成を確実にしてくれる場合、雪も霜もブドウにとって心配ではありません。サヴォワはまさにこのケースで、気候は、冬は厳しいですが、夏は温暖で、さらに日の照った晩夏もあります。最良の土壌に作られたブドウは、好条件の下、陽光を浴びます。南フランスの大ブドウ栽培地からは遠いこの地では、ブドウは最高の日照と暖かさが確かな場所にだけ植えられます。たいてい南部と南東部の山腹の、太陽光線を最大限に受けられる傾斜地に畑が作られます。ここの人々は時代とともに、この地方の微気候性気候の細やかさを最大限に利用することを学んできたのです。

テロワール

© CIVSサヴォワのブドウ畑は、細かいモザイク模様のように小さなテロワールが集まって構成され、時にそれぞれは離れていますが、常にブドウ栽培に最適な場所にあります。一方、ブドウ畑は谷間かアルプスの最初の麓の谷にあり、ここでも土壌はブドウに適した石灰質粘土、ブドウ畑は南東か南西向きで、太陽のエネルギーを最も吸収できるように作られています

生活の美学

© CIVSサヴォワの生活環境は特別です:田舎と壮大な山の風景と、都市のストレスから遠く離れた静謐が、人々を旅に誘います。ワインやチーズのイメージ通り、アルパージュのボーフォール・チーズのような素晴らしい農業製品が、常に根強い食の伝統を作り上げています。多様な赤、白、ロゼワインは美食のひとときには大切な役割を果たし、サヴォワの強力な切り札のひとつです。

南西地方 (Sud-Ouest)

Paysage Vignes & Pyrénées - le vignoble de l’Armagnac © Michel Carossio / Collection BNIArmagnacアヴェロンとバスク地方の間、南はピレネー山脈、西は中央山塊に接した南西地方のブドウ畑は500kmにわたり12の県にまたがります。いくつもの小さい独立ブドウ生産者の政治的意志から生まれ、高品質とそれを認知させるという共通の念願に基づいています。いつでも隣の強力な生産地ボルドーの陰になってきたこの地の生産者達は、品質を認知させるため、努力と自然志向、ワインを最良レベルに高める野望を持って団結しました。この情熱を受け継いだ南西地方のワインは、素晴らしい甘口ワイン、フルーティーな白ワイン、官能的な赤ワインと、とても多様です。土着の品種が多いこともブドウ栽培の長い歴史を証明するとともに、南西地方のワインに独自の強い個性を与えています。
アルマニャックのブドウ畑があるのはガスコーニュの中心の地域です。15,000ヘクタールの栽培地が主にジェール県のなだらかで日照に恵まれた丘に広がり、また、ランド県とロット=エ=ガロンヌ県にも見られます。

詳しくは :

www.france-sudouest.com/fr 

www.armagnac.fr

気候

南西部のワインは、大陸性の傾向も含む海洋性気候のものと位置づけられます:とても暑い夏と、ほとんど小春日和のような温暖で日が照る秋、涼しく雨が多い冬と春。つまり、ブドウには適切な気候なのです。おそらくバスク地方の近くを除いて降雨量はあまり多くありません。そのバスク地方隣接地域の最も西側では、水はけのいい土壌を選ばなければなりません。秋もとても天気がいいため、熟成しすぎたブドウから甘口ワインが作り上げられます。特にジュランソンがそのケースです。一定した気候の他に、土壌の多様性がこの地方では決定的な役割を果たし、ワインの特徴に大きな違いを与えています。

テロワール

南西地方では、ブドウ畑はパズルのように300kmの三角地帯を覆っていますが、違う作物の農業や牧畜がそれぞれのテロワールを隔てているため、それぞれ際立った個性を持っています。数多いテロワールが特有の栽培条件を利用して、その特徴を際立てせています。台地の石灰岩や谷間のケイ素と石灰岩の存在が、南西のワインにはっきりとしたスタイルを与え、テロワールを多彩にしています。このコントラストの強い土地が数多くのAOPワインを生んでいます:ベルジュラック、コート・ド・デュラス、コート・デュ・マルマンデ、ビュゼ、カオール、ガイヤック、さらにブリュロワなどです。
アルマニャックのブドウ畑とその3つの生産地を特徴づける多様性を見てみましょう。西部のバ・アルマニャックは「フォーヴの砂」と呼ばれる酸性シルト砂質土壌で、繊細でフルーティーなブランデーが生まれます。中央に位置するアルマニャック・テナレーズでは石灰質粘土の土壌からよりコクがあり、長い熟成の後に味わうブランデーが作られます。南東のオー・アルマニャックは、現在ブドウ畑があまり見られません。

生活の美学

南西部は多様な生産物のある農業地方で、料理は風味に富み、美味です。サン=ジャン=ド= リュズのマグロから、ランド産の鴨、ガロンヌ川流域の果物まで、羨ましい土地です。また、特にトゥールーズには最高のラグビー・チームがいくつかあります。ペレネー山脈の後ろのスペインから闘牛文化も持ち込まれ、ダックスの闘牛は有名です。つまり、南西地方の人々はお祭り好きなのです。新しくこの地方にやってきた人々、イギリスの気候から逃れてきた人も、トゥールーズのハイテク産業の仕事で来たフランス北部の人も、地域にすぐに適応します。ピレネーの雪、大西洋、地中海に近いことから、フランスの他のどの地域よりも多彩なレジャーの選択肢を提供してくれます。

 
 

ヴァル・ド・ロワール (Val de Loire)

全長1000km、ロワール川はフランス最大の川で、ブドウ畑は常に川岸の近くにあります。広大なロワール地域の地勢と気候は、ナントからロアンヌまで、海の近くは海からの、内陸は大陸の影響を受けるなど、大きく異なっています。その結果、コントラストの強い風景から信じられないほど多様なワインが生まれますが、ワイン畑には共通点があります:緯度がワインに与える北方らしいさわやかさです。辛口ワイン、スパークリングワインと、ロワール渓谷は良質ワイン産地の規模の面で、フランスでは第3位の地域です。

詳しくは :

http://www.vinsvaldeloire.fr

www.vins-centre-loire.com

気候

ロワール渓谷は温暖な冬、そしてその後は雨と湿気をもたらす大西洋低気圧の影響を受けますが、穏やかな気候で知られます。夏は適度に暖かく、暑すぎることはありません。ロワールは適度な日当たりと全体的に高い湿度で、フランスのブドウ栽培地の北限に入ります。500kmに伸びるロワール東部は、みかけほど同質的ではなく、様々な微気候が異なったレベルの日光、日当たり、降雨をもたらします。北方の品種はロワールに適していますので、気候によって選ばれた品種のブドウがこの地の明るさの恩恵を受けています。

テロワール

© BIVCロワール川はフランス全土を横断しているので、それに沿った様々なブドウ栽培地区の土壌が同質であるはずがありません。最西部のナントのブドウ畑は、古代のブルターニュ山地からの花崗岩と、片麻岩の土壌にあります。アンジューでも土壌の一部は同じですが、さらに東のパリ盆地の端では石灰岩となります。トゥーレーヌでは土壌はより多様になり、堆積岩、粘土、石灰質粘土、砂の多い土です。そしてサンセール付近は、石灰質粘土の土壌が主です。この多様性により、ロワール渓谷のワインはブドウ品種が非常に幅広いのです。使われる品種はそれぞれ、土壌やテロワールに適さなければならず、単一品種のみで作られるワインが大部分です。

生活の美学

リジェリアン(ロワールの人々)はワインを愛し、その料理は繊細で品があり、とりわけ多様な食材から作られます。この地方には、無視できない魚や大西洋の魚介類、種類の多いヤギのチーズ、果物や家畜を育てるのに適した気候、シーズンよりも早くできる甘やかな野菜があることを、ちょっと考えてください。そして、フランスの王がここに城を建て、時の流れを越えた洗練と豊かな生活の伝統を生み出したことも思い出してください。フランスの歴史はロワールに多くを負っています、そして今でもロワールは例外的な生活の質を保ち続けています。美しい土地、スレート屋根の家、フランス式庭園が好きな方は、のどかなロワール川の辺を訪れてみてください。

 

ヴァレ・デュ・ローヌ (Vallée du Rhône)

© Christophe Grilhé アルプス山脈を抜けると、南の地のただ中を地中海に向かって流れるローヌ川が現れます。人々が北部の冷たさと単調さを離れ、太陽と温かな田舎の香り、日光を浴びて広がるブドウ畑を求めて向かうのはこの地で、主要都市はリヨンです。この南への道は地図上の経路に対応するようです:川はアルプス山脈と中央山塊の間の渓谷に沿って続き、TGVと高速道路も通っており、バカンスと太陽を求める大勢の観光客を運んでいます。北部には大陸性の気候の名残もありますが、ローヌのブドウ畑は地中海の太陽とミストラル(南仏の季節風)を浴び、良質ワイン愛好家達を喜ばせているのです。

詳しくは: http://www.vins-rhone.com/

気候

アルルからリヨンまで250kmを仕事からバカンスへと向かうフランス人が通過していきますが、その気候の変化は大きいです。地中海性気候は特に南部です。夏は暑く太陽が照り、伝説的な風、ミストラルが空から雲を追い払います。この風はブドウ畑にも吹き、それがブドウの健康にいいのです。その結果、肉付きがよくアルコール度が高いワインが作られます。北部のコート・ロティやコンドリュー方面では、地中海性の影響もあるものの、気候はより大陸性で、冬は寒く、夏は暑いです。ワインはより酸味があり、熟成に向いていて、タンニンはより男性的です。

テロワール

ヴァレ・デュ・ローヌにはあらゆるタイプのブドウ栽培のテロワールがあります。最も良く知られているのはシャトー・ヌフ・デュ・パプに見られる、アルプス山脈からの大きめの丸い小石できた土壌で、日中に吸収した熱を夜に放出します。北の方では、切り立った台地に中央山塊からの片岩または花崗岩質の土壌があります。他の地区では石灰質粘土岩が主です。実際のところ、ローヌ側流域のテロワールは3つの地質との関係でできています:アルプス山脈と中央山塊、石灰質の平野です。さらに沖積土は川によって、北部には最も細かいもの、流域の逆側には最も大きいものが運ばれました。こうして複雑な土壌が生まれました。ワインにも独特の表情を与え、同じアペラシオンの中でも違いがあるほどです。

生活の美学

ヴァレ・デュ・ローヌ(ローヌ川流域)は、観光地と、他では見られない美しさの自然が際立っています。アヴィニョンやオランジュの歴史やフェスティバル、賑わった通りは言うまでもないでしょう。モントゥー山の田舎の風景や、グリニャンの灌木林、ヴェゾン・ラ・ロメーヌやシャトー・ヌフ・デュ・パプの美しい村もまた素晴らしいのです。さらにリュベロンの山の隠れた斜面や、ルシヨンのオークルと呼ばれる黄土の大地、荒涼として魅惑的なアルデッシュ峡谷もあります。このミストラルが吹く地方では、樹木は傾いで、イトスギがバカンスと美しい時を告げます。

© Christophe Grilhé

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